所縁の人々

小さくとも確かに残された波紋‥千鳥のふるさと山陰・鳥取・気高町  地元の人々とは別に、時代を超えて千鳥の詩文に触れ、心寄せる人は全国に広がっています。
そのうちの何人かをご紹介いたします。

目暢子(さっか のぶこ)さん 主婦 神戸市在住

目暢子さん 1998年たまたま目にした新聞記事(朝日新聞鳥取版1998年5月2日)で『千鳥遺稿』復刻を知り、 掲載されていた幼女の写真に惹かれ、図書館の郷土書コーナーにて復刻版を一読すると、 さらに千鳥詩の深さに魅せられました。そこで、すぐにご遺族と気高町教育委員会の著作権許諾を得て、 千鳥の存在と詩作品を紹介するウエブサイト『ばら色のリボン』を製作・公開し、今日に至ります。 (鳥取県地元の日本海新聞には2003年6月14日「開設から5年で国内外から1万5千件以上のアクセス」 という記事が載りました。)
ばら色のリボンURLは、こちら ⇒ http://www.sakkalink.com/cdr/ncdr.htm
『ばら色のリボン』という名前は、千鳥が亡くなった際、舎利壺(骨壺)に飾られたという 千鳥の義父のお土産に由来するものです。

上村武男(うえむら たけお)さん 文筆家・水堂須佐男神社名誉宮司 尼崎市在住

上村武男さん 吉本隆明、高村光太郎などを論じてきた文芸評論家、歌人、神官。 2000年千鳥詩に出会い、文芸誌「海鳴り14」2001年5月発行に評論「千鳥 月光に顕(た)つ少女」を発表しました。 のちにそのままを表題に冠した文芸評論集『 千鳥 月光に顕(た)つ少女 』(編集工房ノア2002年6月15日 刊)を出版しました。 主な著書に『帰巣者の悲しみ』(弓立社)『山陰を旅する人たち(正・続)』『梶井基次郎 落日の比喩』(以上、編集工房ノア) 『〈気配〉論』『ふかい森の奥の池の静謐』『吉本隆明孤独な覚醒者』『形なきものの影 上村武男写真集』(以上、白地社)
平成十七年度尼崎市文化功労賞(文学)を受賞。

星清彦(ほし きよひこ)さん 文筆家・小学校教員 八千代市在住

星清彦さん 個人詩誌「凪」「休憩時間」主宰。私は詩を中心に書き続けてきましたが、 詩人や作家、その周辺の人々についても調べ、文章に起こしてきました。 ある日インターネットで、沢山の知られた詩人の名前が羅列してあるサイトを観ていると、 「田中千鳥」という全く知らない名前があるのに気付きました。
高名な詩人達の中にぽつんとあるその名前。私にはとても浮いているように感じられました。 この人は一体どんな人なのだろうと、好奇心が膨らみ調べてみると、『ばら色のリボン』を知り、 そこからどんどんのめり込んでいき、千鳥の地元の気高図書館に資料を請求し、幾つかの詩誌に発表するに至りました。
文芸誌「かぶらはん(鏑畔)」(群馬県)や文芸誌「覇気」(千葉県)に 「母娘詩人 田中古代子と田中千鳥について」「夭折の詩人 田中千鳥について」などを執筆。
日本詩人クラブ会員。「千葉日報社年間詩壇賞」受賞(平成4年)、「テレビ松本賞」受賞(平成25年)。

田中幸夫(たなか ゆきお)さん 映画監督 神戸市在住

田中幸夫さん 風楽創作事務所主宰。PR映画、文化映画、記録映画、TVドキュメンタリーとジャンルを問わず幅広く映画製作を手掛けてきました。 テーマ、表現スタイルは多彩自在ですが、マイノリティ・小さなものに注ぐ眼差しは変わらず一貫しています。
2007年に初めて千鳥の詩に触れ、以来映画化を目指して準備を進めてきました。 これまでに劇場公開した映画には、『未来世紀ニシナリ』『音楽ドキュメンタリーPAK-POE朴保』『ITECHO 凍蝶圖鑑』 『日本の忘れ物~塩飽諸島本島ものがたり』『カメの翼』『徘徊~ママリン87歳の夏』『長編記憶映画 神様たちの街』などがあります。
国内での映画祭招待上映にとどまらず、フランス、スイス、ドイツなど海外での上映も多くあります。

山田哲夫(やまだ てつお)さん 映画プロデューサー 神戸市在住

山田哲夫さん 関西を拠点に五十年近く、映画の仕事に就いてきました。 『大工道具 技と心』(1984)『吉原の万灯籠』(2003)などの脚本・演出を手掛けるとともに、 最近はプロデューサーとして活動することが多くなりました。 脚本とプロデュ―スを担当した劇映画『二人日和』(2005)は岩波ホールで公開されました。
千鳥の詩作品とは、2001年春に初めて出会いました。以来田中監督とともに、映画化の準備を始め本プロジェクトに参画。 田中幸夫監督とは、二十年以上タッグを組み、阪神淡路大震災のテレビドキュメンタリーをはじめ多数の映画を共同して手掛けてきました。