映画の企画にあたって

映画の企画にあたって、私たちは〈合言葉〉をつくりました。
そのまま 素のまま ありのまま 添加物・合成保存料ゼロ、賞味期限なしの映画を作ろう。

私たちは古きもの・忘れられたものを発掘・再発見したかった訳ではありません。 千鳥の詩は瑞々しく新鮮です。 時間を超えて、生きることの哀しみと喜びを伝えて、私たちを洗います。 以下に初期に書いた企画書を掲載します。

映画を作ります。
田中千鳥の生誕百年を記念した記録映画です。

記録映画というより、記憶映画と呼ぶべきかもしれません。

劇映画には、通常シナリオと呼ばれるよく練られた「設計図」が作られます。
建物を建てるときの「設計図面」みたいなものです。
(最近は、あまりよく練られていないものも沢山見かけますが、
 これはまた別の話。ここでは控えます。)

映画のスタッフやキャストは、この設計図を基にそれぞれの仕事をし、役割を果たします。
辻褄が合わなければ映画はガタピシ建て付けの悪いものにしか仕上がりません。
記録映画には、劇映画のような設計図=シナリオはありません。
けど、シナリオ=目指すべき地平はしっかりと存在します。
劇映画のシナリオが設計図だとすれば、記録映画のシナリオは、地図のようなものです。
これが、半世紀近く、様々な映画に携わってきた私たちの実感です。


「地図」=千鳥という宝島を巡る地図(チャート:海図)。
その原点は母古代子が残した『千鳥遺稿』です。

助走は既に何年も前から続けてきました。
2015年10月には具体的な製作準備に入りました。
2015年冬から2016年早春にかけては、
何度も千鳥の生地:鳥取県気高町浜村(現鳥取市気高町)に出かけ、
シナリオハンティングを重ねてきました。
そして、クランクインしました。
季節や天候も考慮しながら撮影を始めています。


2016年冬まで撮影を重ね、2017年の完成を目指します。
編集・録音・仕上げを経て、お披露目の完成試写会をやりたいと思っています。
映画のタイトルは、『千鳥 月光に顕(た)つ少女』です。まだ仮題ですが‥‥
長さは、(今のところ)30分を想定しています。
撮影はデジタルカメラで行います。
画面比は、16:9 画質はHD(high definition video :高精密度)です。

映画完成予定の2017年は、千鳥生誕百年の節目の年です。
完成時には、誰でもが名前を知る女優さんに、「千鳥百年特任応援大使」に就任戴く予定です。
(まだ、名前は明かせませんがお楽しみにして下さい。)
以降、全国の映画館での公開を計画しています。バリアフリー上映も行います。
DVDの発売も予定しています。

描こうとするものは沢山あります。

‥‥人間の一生とは何なのか
‥‥千鳥の人生はどんなものだったのか
‥‥ニッポンにとって大正という時代はどんな時代だったのか
‥‥そこに千鳥が見た風景は何だったのか。その色・形は、匂いは、
‥‥詩とは、言葉とは、文学とは何なのか
  その源には、どんな力が眠っているのか、秘められているのか

こんこんと湧き出る泉に向かって旅をします。
いっしょに、宝探しの旅に出掛けてみませんか。
(映画の進捗ニュースについては、映画日誌(ブログ)、Facebook、twitterなどで
 随時お知らせしていきます。)

田中幸夫 山田哲夫